海外旅行へ行った時に必ず必要になるものが現地のお金です。
現地のお金を入手するためには日本円を現地通貨に両替する方法とクレジットカードを使ったキャッシングの2つの方法があります。
一般的には空港での両替よりもキャッシングの方がお得と言われていますが、実際どうなのか気になる方もいると思います。
本記事では海外旅行の時にキャッシングがお得とは限らないことや、両替する際の注意点などについて解説しております。
海外旅行の時にキャッシングは本当にお得なのか?【少額なら両替と大差ない話】
海外旅行の時に日本円を現地通貨に換える時は両替所よりもキャッシングの方がお得ということを聞いたことがあるかもしれません。
私自身もそのように聞いていたため、キャッシングを利用したことがありますが、ぶっちゃけそれほどお得という感じはしませんでした。
なぜキャッシングの方がお得と言われているにも関わらず、お得と感じなかったかというと「手数料の問題」があります。
キャッシングの方がレートが良いのは事実だが色々と手数料がかかる
クレジットカードによるキャッシングを利用した場合にかかる手数料は主に2つあります。
- キャッシングによる利息
- ATM手数料
いろいろな方が両替よりもキャッシングの方がお得という話をされていますが、確かにレートで考えれば両替所よりもキャッシングする際のレートの方が良いのは事実です。
しかし、私が実際にキャッシングした時はレートは安いが、キャッシングした金額+ATM利用料+利息の支払いで両替所で現金を両替した場合とほとんど変わりませんでした。
そのため、単純にレートだけで考えればキャッシングの方がお得になりますが、手数料や利息のことを考えると両替でもキャッシングでもさほど差はないと感じています。
特に短期の旅行であったり、貧乏旅行で1~2万円という少額であればなおさらかと思います。
【ATM手数料】
- 1万円以下:110円
- 1万円以上:220円
旅行期間中に何度もキャッシングしていれば手数料が毎回必要になる
当たり前の話ですが、手元の現金がなくなってしまったために何度もキャッシングをしていれば手数料が毎回取られてしまうことになります。
そのため、キャッシングをするにしても、空港で両替をするにしても少し多めに両替をしておきましょう。
また、カードが使える場所ではカードで支払い、現金とうまく使い分けることをおすすめします。
両替所とキャッシングでは実際にどっちがお得か計算してみる
それでは実際に両替所とキャッシングではどちらがお得になるかを実際に計算してみます。
【空港で両替した場合】
20,000円を両替した場合は本日のレートで0.26753のため5,351台湾ドルとなります。
ここから両替手数料として30台湾ドルが引かれるため、5,321台湾ドルとなります。
では続いてはキャッシングをした場合を見ていきます。
- 【キャッシングの条件】
- キャッシングを利用する国:台湾
- レート:1台湾ドル=3.64円
- 利用日数:40日
- 使用するカード:楽天カード
- キャッシング額:20,000円相当
まずは日本円20,000円を台湾ドルに換算すると5,494台湾ドルとなります。
ここから利息がいくら必要になるかを計算すると以下のようになります。
20,000×18%÷365日×40日=395円(利息)
そして、忘れてはいけないのがATM手数料ですが、20,000円相当の利用となるので手数料は220円必要になります。
利息と手数料で615円必要となります。
さらにこの615円を台湾ドルに換算すると171台湾ドルとなるため、5,494台湾ドル−174=5,320台湾ドルとなります。
- 両替所では5,321台湾ドル(レート3.74)
- キャッシングでは5,320台湾ドル(レート3.64)
若干ですが、空港の両替所を利用した方がお得という計算になりました。
実際には利用する日のレートやキャッシングの場合は金額、利用日数によって違ってくるため、一概には言えませんが、台湾の場合はどちらでも大差はないということになります。
また、両替手数料に関しても国によって違ってくるため、両替所とキャッシングではどちらがお得かはなかなか難しい部分があります。
海外での両替やキャッシングのやり方
海外で現地のお金を準備するのは少しハードルが高い気がするかもしれませんが、ぶっちゃけそんなに心配する必要はありません。
空港での両替もキャッシングも手順を覚えておけばOKです。
両替は空港で行うのが最も簡単です
日本円を現地のお金に両替するなら空港の両替所が最も簡単です。
なぜなら、毎日多くの日本人の両替に対応しているはずなので、担当の方たちは手慣れたものです。
自分の番が来たら、両替した分のお札を渡せば勝手に両替をしてくれます。
国によってはパスポートも必要になりますが、あとはサインをするだけです。
両替所でのレートの見方
両替所には必ずその日の為替相場の電光掲示板があります。
そのため、この為替相場を見れば日本円がいくらになるかが分かりますが、この時に「BUY」と「SELL」のどちらを見ればいいかという問題があります。
日本円から現地のお金に両替をする場合は「BUY」の数字を見て、少しでも大きい数字になっている両替所を利用するようにしましょう。
キャッシングは手順を覚えればどの国でも基本は同じ
キャッシングは難しそうなイメージがありますが、手順さえ覚えてしまえばどの国でも基本は同じとなります。
ちなみに、ATMの操作画面は国によっては日本語に変換できますが、基本は英語が多くなります。
そのため、いきなり現地のATMでキャッシングをするのはさすがに厳しいという方もいると思います。
そんな方は楽天のサイトで海外ATMのデモ機を利用したキャッシング体験ができるため、ことらでどうのような手順で行うのかを事前に体験しておきましょう。
海外旅行の時の両替やキャッシングをする際の注意すべきポイント
海外旅行の時に両替やキャッシングをする際にはいくつか注意しなけれないけないことがあります。
- 両替をする場所
- 日本人は狙われやすいということ
- あまった現地のお金をどうするか
この3点に関してお話をしていきます。
【超基本】両替するなら現地の空港の両替所で行う
海外旅行好きの方であれば当然知っている情報になりますが、初心者の方であれば日本でした方が良いのか、現地でした方が良いのか迷ってしまいます。
空港で両替をするのであれば、基本は現地の空港で行いましょう。
外国で両替することに不安を感じてしまうかもしれませんが問題ありません。
日本で両替した方が安心できるという気持ちはわかりますが、レートが悪いため損をすることになります。
損をしても安心を優先させたいという方は日本の空港で行いましょう。
ATMでキャッシングする際は周囲に気を配ること
ATMでキャッシングをする際は周囲に気を配りながら行いましょう。
日本であればATMを利用している際でも安心できる部分がありますが、海外で利用する場合はやはり注意が必要です。
特に我々日本人は治安が良い国に住んでいるため、海外の人達からみると隙だらけに見えてしまいます。
そのため、ATMを利用している際は後ろだけではなく、左右にも注意する必要があります。
また、ATMを操作している際に声をかけられても無視しましょう。
振り返った瞬間にカードや現金を取られる可能性があります。
帰国時に現地通貨を日本円に両替するのは絶対NG【無駄に手数料がかかります】
海外旅行へ行った時によくあることですが、十分なお土産を買ったとしても現地のお金が残ってしまうことがあります。
この場合にやってはいけないことが、再度、日本円に両替することです。
私自身も初めての海外旅行の時に余った現金を日本円に両替したことがありますが、これは本当に無駄なことです。
日本円を現地のお金に両替する際に手数料がかかるのと同じで、日本円に両替する際にも当然手数料がかかってきます。
そのため、たとえ現金が余ったとしても絶対に日本円に両替することはやめましょう。
無駄に手数料を払うぐらいなら、無理やりでも何か買った方が良いですし、また遊びに来た時に使えるよう取っておけばよいだけです。
まとめ
海外旅行の時の現地のお金は空港で両替する場合とキャッシングする場合では少額であればぶっちゃけそれほど大差はありません。
そのため、どちらがお得かというのはその日のレートや両替手数料、利用日数などにより左右されるため、そこまで深く考えない方が良いかもしれません。
そのため、私の場合は基本的には空港で必要な分を両替をして、カードが使えればカードを使い、もしどうしても現金が足りなくなった場合はキャッシングを利用するようにしています。
この方法が賢いかどうかはわかりませんが、私はこれで困ったことはありません。
皆さんも自分なりの現金の準備の仕方や実際に両替した場合とキャッシングでどれだけ違うか比較してみましょう。