キャッシュレス決済を導入するにあたりSquare(スクエア)決済の評判が気になっていたり、メリット・デメリットを知りたかったりしませんか?
キャッシュレス化が進む中でまだ導入していない方もいると思いますが、どの会社を利用するかで悩んでしまうお気持ちは非常に分かります。
本記事では個人事業主として実際にSquare(スクエア)決済を3年以上使用している私がスクエアの評判や不満な点、導入した場合の仕訳方法などについて解説していきます。
Square(スクエア)決済の評判は良いけど不満な点をぶっちゃけます!
キャッシュレス決済を導入する際に個人的におすすめできるのが、Squareという会社ですが、こちらの会社は非常に評判が良いことで知られていますが、やはり利用しているとそれなりに不満な点も出てきます。
私自身が利用していて不満に思う点は以下の5点になります。
- リーダーのbluethooth接続が切れる
- 専用ドックを使用した場合の電源ボタンの位置
- リーダーになってもサインが必要
- コード決済に対応していない
- JCBの手数料がやや高い
- POSレジ機能はぶっちゃけ微妙
リーダーのbluethooth接続が切れる
以前はスマホやタブレットのイヤホンジャックに接続するタイプでしたが、現在のリーダーはBluetooth接続になっています。
一見便利そうという印象がありますが、使ってみると意外と煩わしさがあります。
リーダーは2時間以上利用されないとスリープ状態になってしまうため、1日に数件しかクレジット決済がない場合は何度も再接続をしなければいけません。
また、Bluetooth接続していることで接続している機器のバッテリーの消耗も早くなってしまいます。
専用ドックを使用した場合の電源ボタンの位置
専用ドックとはリーダーを固定しておくための台座のようなものです。
こちらも非常に便利な印象があり購入しましたが、これが意外と厄介でした。
というのも、先ほど2時間以上決済で利用されない場合にリーダーがスリープ状態になるという話をしましたが、再接続するためにはリーダーの電源ボタンを押す必要があります。
しかし、この電源ボタンの位置が奥にあるため、ドックを使用していると一度外さなければいけません。
これが非常に面倒くさいです。
そのため、専用ドックを利用していても押しやすい位置に電源ボタンを設置していただきたいです。
新リーダーになってもサインが必要【2022年9月8日追記あり】
エアレジ、楽天、STORES決済(旧コイニー)ではPINコード(パスワード)の入力をする必要がありますが、スクエア決済ではPINコードの入力ではなく、サインタイプになります。
以前から思っていたことですが、やはり決済の際に毎回サインをもらう必要があるのが非常に面倒くさいです。
何が面倒くさいかというと端末をいちいち回転させなければいけませんし、スマホで利用する場合は画面が小さいためサインがし辛くなってしまいます。
新リーダーになってもやはりこの部分は変わらないため、そろそろサインレスに対応していただきたいと思います。
ただし、タッチ決済の場合はサインレスとなるため、クレジットカードにWi-Fiのようなマークがついている場合はタッチ決済をするようにしましょう。
コード決済に対応していない
payay、楽天ペイ、LINEペイなどをスマホがあれば支払いができるコード決済ですが、残念ながらスクエア決済ではまだ対応しておりません。
ただし、コード決済には対応してはいないものの、QUICPayやID払いには対応しておりますが、やはり利用者は少ないかと思います。
JCBの手数料がやや高い
キャッシュレス決済を導入する際に気になるが、手数料の問題です。
スクエア決済で必要な手数料は決済手数料のみとなりますが、3.25~3.95%になります。
キャッシュレス決済で最も利用頻度が高いのがクレジットカードでの決済になりますが、JCBカードの決済手数料がもっとも高く3.95%かかってきます。
他社の場合はだいたい3.74%であることを考えると、この手数料はやや高いと言わざるを得ません。
VISAカードが人気があるとはいえ、JCBカードもそれなりに人気があるブランドになるため、JCBを利用される場合はそれなりに覚悟が必要になります。
POSレジ機能はぶっちゃけ微妙
スクエア決済を導入することでタブレット、スマホ、パソコンを使用したPOSレジ機能が利用できます。
しかし、ぶっちゃけこのPOSレジ機能はエアレジのPOSレジ機能と比較すると使いにくさがあります。
エアレジは現金での決済、キャッシュレス決済のどちらでも売上金の管理がしやすいですが、Squareの場合は主にキャッシュレス決済に照準を当てているためか、現金売上の管理がやりづらくなっています。
特に使用して困った部分が、現金売上に対するレジチェック機能です。
SquareのPOSレジではこのレジチェック機能というのができなくはありませんが、正式には存在しません。
しかし、エアレジにはしっかりとレジチェック機能が準備されているため、私の場合はPOSレジ機能はエアレジを使用しています。
【2022年8月12日追記】ペイペイに対応開始だが手数料に難あり
Square決済がpaypayに対応しました。
ではSquareでペイペイの決済をした場合の決済手数料はどうなるのかというと、公式サイトには3.25%と掲載されていました。
paypayは有料会員の場合は決済手数料は1.6%、無料会員の場合は1.98%となっています。
ここで気になるのがSquareでペイペイ決済をした場合の手数料は3.25%に加えて、ペイペイ側の決済手数料がかかるのかを確認してみました。
いいえ、決済手数料が二重にかかることはなく、3.25%のみでございます😊
— Squareサポート (@SqSupportJP) August 12, 2022
すると、「決済手数料は3.25%のみ」との回答がありました。
つまり、ペイペイはペイペイとして利用した方が手数料が安いということになります。
わざわざ高い手数料を払ってまで利用する人っているんでしょうかね?
Square(スクエア)決済の評判が良い理由
スクエア決済の評判が良い理由は以下になります。
- 導入のハードルが低い【個人事業主でも最短即日OK】
- 入金サイクルが早く、入金手数料が無料
- タッチ決済が利用できる【スクエアのみの機能】
- カードリーダーがスタイリッシュで場所を取らない
- 回数券の支払いも可能【ただし条件付き】
- ポスレジアプリが利用できる【アンドロイド端末OK】
導入のハードルが低い【個人事業主でも最短即日OK】
スクエア決済は他のキャッシュレス端末よりも導入が低く、個人事業主でも問題なく利用できます。
また、申請から導入までは最短で即日利用できる点も評判の良さの1つになります。
非常に人気のある「エアペイ」ですと審査が通るまでに数か月かかることもザラにあります。
実際に私も当初はエアペイを申し込んでいましたが、2か月以上何も連絡がなかったためにキャンセルをしてスクエアにしました。
リーダーに関してはスクエアのオンラインショップだけではなく、ビックカメラでも購入することができます。
そのため、朝に申請を出して、昼休みにお近くのビックカメラでリーダーを購入すれば最短で当日から利用開始することができます。
ただし、JCB、Diners Club、DISCOVERなどは別途申請が必要なため、利用できるまで1週間ほどかかります。
入金サイクルが早く、入金手数料が無料
キャッシュレス決済の導入をためらう理由の1つとして手元に現金がないと不安になってしまうということです。
しかし、スクエア決済では翌日入金、または週1回の入金となるため、この不安はないと言ってもいいぐらいです。
また、他のキャッシュレス決済では決済手数料だけではなく、売上金の入金の際にも手数料を取られてしまいますが、スクエア決済ではこちらは無料となります。
そのため、手数料として必要なのは決済手数料の3.25~3.95%のみとなります。
- 三井住友銀行:翌日入金
- みずほ銀行:翌日入金
- その他の銀行:水曜日締め、金曜日払い
タッチ決済が利用できる【スクエアのみの機能】
スクエア決済の場合はタッチ決済という方法で支払いが行えます。
タッチ決済というのは電子マネーで支払う時と同じように「クレジットカードを決済端末にかざす」だけで支払いができる機能になります。
この機能は現在のところスクエアのみ対応しているため、コロナ過でのクレジット決済でもカードの受け渡しがないため、安心して利用することができます。
ただし、この決済を行うためにはタッチ決済に対応したクレジットカードである必要があります。
タッチ決済が行えるかどうかはカードに「Wi-Fiのようなマーク」が付いている必要があります。
カードリーダーがスタイリッシュで場所を取らない
スクエアリーダーのサイズは非常に小さくスタイリッシュな作りとなっています。
名刺と同じぐらいの大きさなので場所も取りません。
回数券の支払いも可能【ただし条件付き】
スクエア決済では回数券の支払いも可能となります。
クレジット決済は意外とこの回数券の支払いは不可である場合が多いのですが、スクエア決済であれば条件付きではあるものの支払いは可能となります。
エステ関連の場合は回数券を導入している店舗が多いと思うため、こういった業種の方の場合はスクエアは第一候補になるかと思います。
【エステ関連の場合】
- 50,000円以下で有効期限が1年以内
- 50,000円以上の場合は有効期限が1ヶ月以内
ポスレジアプリが利用できる【アンドロイド端末OK】
スクエア決済ではポスレジアプリが無料で利用できますが、ぶっちゃけ私は利用していません。
【ポスレジアプリでできる事】
- お会計
- 売上金の管理
- 商品登録
- 顧客管理
- スタッフ管理
- 請求書の作成
- 取引履歴の確認、払い戻し処理
また、このポスレジアプリはアンドロイド端末でも利用可能となります。
例えば有名な「エアレジ」の場合はiOS端末であるiphoneかipadでなければ利用することができないため、アンドロイド端末しかもっていない場合は別途必要となってしまいます。
【一体型】Square Terminal(スクエアターミナル)が新登場
2021年3月よりSquare決済に新たな決済端末が登場しました。
どうやら海外では2018年ごろから導入されていたようですが、この度日本でも導入されるようになったようです。
Square Terminalは決済端末とレシートプリンターが一体化&暗証番号に対応
今回新たに登場したSquare決済端末はSquare Readerとレシートプリンターが一体化したものになります。
今まではSquare Readerとレシートプリンターは別々に購入する必要がありましたが、Square Terminalを購入すれば一台で完結できます。
また、今までは決済する際は手入力によるサインが必要でしたが、Square Terminalでは暗証番号入力に対応しております。
そのため、今まではサインが必要だったため、やりにくかったお客さんがいる座席での決済がやりやすくなりました。
接続方法はWi-Fi、または有線
これまでのSquare Readerの接続方法は以下の2パターンでした。
- スマホ、またはタブレットのイヤホンジャック挿入
- Bluetooth接続
私はどちらも利用したことがありますが、どちらの場合も接続までにやや時間がかかるため不満がありました。
しかし、Square TerminalではWi-Fi、または有線での接続になるため、今までよりも接続が非常に安定することが考えられます。
ただし、店舗でWi-Fiが利用できない場合は専用の有線ハブが必要になるようなので、別途購入する必要があります。
価格はややお高めです
気になるのがお値段ですが、Square Readerとレシートプリンターが一体型になっている分、やはり価格はお高くなっています。
価格は税込みで46,980円となっています。
しかし、今までは別売りと比較するとお得にはなっています。
- Square Reader:7,980円
- レシートプリンター:53,800~55,800円
今までの場合ですと、合計で60,000円以上はかかっていましたが、46,980円で収まると考えればお得ではあると思います。
Square Terminalはこんな方におすすめ!
Square Terminalは以下に当てはまる事業者や店舗にはおすすめできます。
- これからキャッシュレス決済の導入を考えている
- 小売業
- 予約管理を必要としない飲食店
- タブレットを持っていない
- レジ周りをスッキリさせたい
- あれこれと買いそろえるのが面倒くさい
キャッシュレス決済を導入するにあたってはタブレットが大きな負担になっていましたが、Square TerminalはPOSレジ機能も搭載されているため、タブレットが不要となっています。
私はエアレジで予約管理をしており、この予約管理画面からお会計もしているため、現在は導入を検討中になります。
しかし、他の予約管理機能を使用している場合は導入してもよいかと思います。
Square(スクエア)決済を導入した場合の売上金の仕訳方法
事業を営んでいる方が絶対に行う必要があるのが帳簿付けです。
現金のみの売上の場合は仕訳けも非常に簡単ですが、キャッシュレス決済を導入した場合は少しややこしくなる印象があるため、導入をためらう方もいるかもしれません。
しかし、覚えてしまえば難しいことはありません。
当日の売上金は「売掛金」で処理する
キャッシュレス決済での売上があった場合の仕訳方法は以下のようになりますが、私の場合は弥生の青色申告オンラインを利用しているため、簡単取引入力でご説明していきます。
- 取引日:売上日
- 科目:売上
- 取引手段:売掛金※回収日予定日は銀行によって変わります。
- 概要:スクエア決済による売り上げ※お好きなようにどうぞ
- 取引先:利用された個人や法人を入力
- 金額:売上金額
このようになりますが、特に難しいことはありません。
しかし、弥生以外を利用されている方も多いと思うので、仕訳入力の場合は以下のようになります。
- 借方勘定科目:売掛金
- 借方金額:売上金額
- 貸方勘定科目:売上
- 貸方金額:売上金額
入金後に再処理が必要
キャッシュレス決済の仕訳で面倒なのが、売り上げがあった日以外にも入金があった日にも取引を入力しなければいけないところです。
入金があった際の取引入力は仕訳入力にて行います。
- 借方勘定科目:普通預金※補助科目で入金された口座を指定
- 借方金額:実際に入金された金額
- 借方勘定科目:支払手数料
- 借方金額:手数料の金額
- 貸方勘定科目:売掛金
- 貸方金額:手数料が引かれる前の売上金額
文章だと分かりにくいため、画像を参照ください。
ポスレジ、会計ソフトと連携するのがおすすめ
私がスクエア決済を導入した決め手はこの部分になります。
先ほどご紹介したようにキャッシュレス決済を導入すると仕訳が面倒になりますが、ポスレジ、会計ソフトとの連携機能がこの問題を解消してくれます。
実際は私は以下のように使用しております。
- キャッシュレス決済:スクエア
- ポスレジ:エアレジ
- 会計ソフト:やよいの青色申告オンライン
この環境ですとスクエアとエアレジが連携できるため売上の管理はエアレジのポスレジを使用することになります。
そして、スクエア決済での売上金情報がエアレジを通して弥生の青色申告の方に送られます。
そのため、スクエア決済での売り上げがあった場合は自分で仕訳する必要がなく、やらなければいけないのは実際に銀行口座に入金があった場合の仕訳入力のみとなります。
私個人としてはこの使い方は非常におすすめできると思います。
まとめ
Square(スクエア)決済は法人だけではなく、個人事業主の方でも簡単に導入することができるキャッシュレス決済になり、非常に評判も良いです。
しかし、やはり使用してみるともう少し改善できるんじゃない?という部分も出てきますが、私個人としてはおすすめできる会社になります。
カードリーダも小さく、非常にスタイリッシュなのでどんなお店にも合うと思います。
もし、キャッシュレス決済の導入を考えているようでしたら、第一候補と考えてみてはいかがでしょうか?