【不要論はなぜ起きた?】医療保険が不要と考える人は保険の本質をはき違えている

最近言われているのが、医療保険は不要だ!という医療保険不要論ですが、医療保険がなぜ不要と言われているのか疑問に思ったり、医療保険の見直して加入するかどうか悩んでいませんか?

 

特にこの1年ほどでYouTubeでも医療保険不要論を唱える方が増えています。

 

そのため、今回は医療保険の不要論が起きた背景や本当に医療保険が不要かどうか、医療保険が本当に不要な人についてお話していきます。

 

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【不要論はなぜ起きた?】医療保険が不要と考える人は保険の本質をはき違えている

医療保険の計算

 

医療保険不要論がちょっとしたブームになっていますが、不要論が出てきた背景や保険の本質について考えてみます。

 

医療保険が不要と考える人は「保険の本質」をはき違えている

医療保険が不要r考える人は保険の本質をはき違えていると言えます。

 

医療保険が不要という考え方をする方の多くは「掛け金を取り戻せないから」という考え方を持たれています。

 

つまりトータルで支払った金額よりも病気になった時に戻ってくる金額が少ないのはギャンブルに負けたという考え方を持たれています。

 

これは医療保険に加入している方のほとんどがその通りだと思います。

 

しかし、そもそもの保険の本質を考えるとこの考え方は間違っているとしか言いようがありません。

 

では保険の本質とは何かを考えてみましょう。

 

  • 車には任意保険
  • 家には火災保険
  • 海外旅行には海外旅行保険

 

殆どの方がこのような保険に加入すると思います。

 

そこと比較するなよ!という意見が多くなるかもしれませんが、保険の本質を考えるためにはわかりやすいためあえて上げています。

 

ではなぜこのような保険に加入するのでしょうか?

 

答えは「いざという時のリスクに備えるため」ですよね?

 

つまり医療保険も病気や怪我になった時に備えるためのものであり、決して掛け金を取り戻すためのものではないため、投資やギャンブルとは違うということです。

 

 

医療保険の不要論が起きた最大の理由は投資ブームの可能性大

株価の上昇

医療保険の不要論が起きた最大の理由はつみたてNISAやiDeCoなどの投資ブームが関係している可能性が高いのではないかと思います。

 

実際にYouTubeで医療保険が不要という動画を上げている方のほとんどはこの1年ほどで動画を上げています。

 

ではなぜこの1年ほどで医療保険不要論が出てきたかというと、昨年の2~3月にコロナショックにより株価が大きく下がりました。

 

しかし、5~6月ごろにはコロナショックを乗り越え大きなリターンを生むようになり、その後も右肩上がりでドンドン株価が上がりました。

 

これは実際につみたてNISAやiDeCoをやっている方であればよくご存知かと思います。

 

つまり、医療保険にお金をつぎ込むなら、そのお金を投資に回した方が利益を生むよ!

 

このような考えも関係しているのではないかと思います。

 

つまり、今の医療保険の不要論は投資信託ブームが引き起こしたものと言っても良いのではないかと思います。

 

医療保険不要論を訴える投資家youtuberの影響も大きい

医療保険の不要論を訴える投資家YouTuberの影響もかなり大きいと思います。

 

ためしにYouTubeで医療保険についての動画を検索してみましたが、圧倒的に不要論を唱える方が多かったです。

 

中には超有名な方も医療保険は不要と言われていますが、こういった方が不要と言っているから不要なんだ!っと短絡的に考えてしまっている方も多いのではないかと思います。

 

そもそも日本は高額療養費制度があるから医療保険は不要と考える

医療保険が不要と言われる方の一番の言い分は日本には「高額療養費制度」があるから保険は不要ということです。

 

高額療養費制度とは治療にどれだけお金がかかっても、所得に応じて支払う限度額が決められている制度です。

 

この制度を利用すれば多くの方の自己負担額は80,100円+数万円となるため、1ヶ月で約10万円ほどしかかからないということになります。

 

ちなみに所得が低ければもう少し下がります。

 

たしかにしっかりと貯金をしており、さらにこの制度を利用すれば医療費はかなり抑えられることになります。

 

そのため、医療保険にかけるお金を投資だけではなく、貯蓄に回せばOKという考え方です。

 

ただし、この制度は今の時点での話です。

 

高齢化社会に歯止めが効かないため、この制度も見直しがかけられることも考えられますし、そもそも現役世代の3割負担も見直される可能性もあります。

 

見直された場合は一気に負担が増えるということになります。

 

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貯金があっても医療保険に加入すべき理由

住宅とお金

 

医療保険に加入するならその分を貯蓄に回すという考え方も確かにあります。

 

しかし、私個人としては貯金があっても医療保険には加入すべきと考えていますが、その理由は以下4点になります。

 

  • 貯金は医療費のためだけではない
  • NASAやIdecoはあくまでも20年先の将来のためのお金
  • リストラ、転職による収入ダウンの可能性もある
  • 医療保険は若いうちに加入した方が圧倒的にお得

 

貯金は医療費のためだけではない

医療保険に加入せずに貯金に回すというのは現状の医療制度を考えれば選択肢としてはアリと言えます。

 

しかし、その貯金というのはいざという時の医療費のためだけではないですよね?

 

  • 結婚式
  • 新婚旅行
  • 不妊治療※2022年4月から保険適用で今後の負担額は下がる予定
  • 車の購入
  • 家の購入
  • 学費

 

このようにお金が必要になる場面は多々あります。

 

もし医療費としての貯金をしっかりと別で毎月しているのなら問題ありませんが、実際にどれだけの人が医療費用として貯金をしているのでしょうか?

 

おそらくほとんどいないと思います。

 

家を購入したタイミングで病気になる可能性もあります。

 

結婚した直後に大病になる可能性もあります。

 

離婚をしたら財産分与で財産の半分は持っていかれます。

 

言い出したらキリがありませんが、実際にこういったことが起きない可能性は0ではありません。

 

すでに数千万の貯蓄がある方は別になりますが、医療保険に加入していればダメージを最小限にすることができると思います。

 

つみたてNISAやiDeCoはあくまでも20年先の将来のためのお金

つみたてNISAやiDeCoはあくまでも20年先の将来のためのお金です。

 

昨年の春ごろから医療保険は不要というYouTubeの動画が増えたこともあり、つみたてNISAやiDeCoを始める方が増えています。

 

しかし、つみたてNISAやiDeCoは長期投資を行い、将来のためのお金になります。

 

来月、来年、大病になった場合は大丈夫ですか?

 

また、医療保険を払うならその分を投資に回せという投資家YouTuberの方々は副業としてYouTube動画を上げている方もいると思います。

 

そのため、普通に働いている方々よりも収入が多く、貯蓄もしっかりしているのではないかと思います。

 

さらに、つみたてNISAやiDeCoでしっかりと利益を出しているため、不要と言えると思います。

 

しかし、YouTuberが言っているから加入しない、解約するというのは間違っていると思います。

 

リストラ、転職による収入ダウンの可能性もある

リストラ、転職による収入ダウンの可能性も考えられます。

 

実際にコロナにより収入がダウンしてしまった方やリストラに遭ってしまった方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

もしこのような状況でコロナではなくとも、ストレスが原因で大病になり入院することになった場合は大丈夫でしょうか?

 

さらに今働いている会社が倒産したらどうしますか?

 

一念発起し、個人事業主になった場合は?

 

まぁ、こちらも言い出したらキリがないですが、可能性としては0ではありません。

 

こういったタイミングで病気になってしまう方も実際にいます。

 

実際に私自身が個人事業主になり3ヶ月後に日帰り手術1回、その2週間後に16日間の入院中にさらに1回の手術、退院後も通院が約2ヵ月ありました。

 

この時から医療保険に加入していたため、保険金は医療費はもちろんですが、収入保障としても助かりました。

 

医療保険は若いうちに加入した方が圧倒的にお得

医療保険は若いうちに入った方が圧倒的にお得と言われるが、実際に年を重ねてから加入した時とどのくらいの差があるのかご存じでしょうか?

 

そこで今回は実際に私が加入している医療保険で金額を出してみます。

 

今回は日本人男性の平均寿命である85歳まで生きた場合で、30歳で加入した場合と60歳で加入した場合で出していきます。

 

【補償内容】

 

  • 30歳-85歳:3,015円×12ヶ月×55年=1,989,900円
  • 60歳-85歳:9,130円×12ヶ月×25年=2,739,000円

 

とりあえず私が考えた最低限の補償内容で出してみましたが、60歳から加入した方が749,100円高くなりました。

 

補償を手厚くした場合はさらに差額は大きくなります。

 

ちなみに私の補償内容で60-85歳で比較をしたところ、4,458,912円の差額が出ました。

 

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医療保険が必要な人と不要な人

通帳と現金

医療保険が必要な人と不要な人はこんな方になります。

 

医療保険が本当に不要な人はこんな人

  • 年収1千万円越えの人
  • すでに貯蓄が数千万円ある人
  • 株式投資や投資信託でしっかりと儲けている人

 

医療保険に加入しなくても問題ない方はこのような方ぐらいではないかと思います

 

医療保険に入るべき人はこんな人

  • 自営業
  • 収入が少ない人
  • 貯金が苦手な人
  • 学校に通っている子供がいる家庭

 

私個人としては高収入、貯蓄がしっかりある方でない以上は最低限の医療保険には加入しておいた方が良いと考えています。

 

特に自営業の場合は会社員よりも公的な補償が受けられないため、しっかりと考えるようにしましょう。

 

まとめ

医療保険に加入した方が良いかどうかというのはぶっちゃけてしまうと正解はありません。

 

ただ、今の時代はあまりにも医療保険は不要論が多くなっているため、この考えを簡単に受け入れてしまうのはちょっと危険ではないかと思います。

 

医療保険の本質は「いざという時のリスクに備えるため」。

 

このいざという時がいつ来るのかは誰にも分かりませんが、リスクへの備えは必要なことだと思います。

 

今一度、自身の収入や貯蓄から医療保険について考えてみてください。

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